『レバレッジ英語勉強法』本田直之
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: 文庫
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20150606開始,20150607読了
英語を話せない原因は「間違えたらどうしよう」「うまく話せないと恥ずかしい」というメンタルブロック.他の言語に比べ英語はなまじ勉強してるがゆえに「勉強したからにはきちんと話せないと恥ずかしい」と思う.頭で考えずとにかく口にしてみる
アウトプットのいいところは「失敗」という最大の学びを経験できる所
目的地を決めずにスタートしてはいけない
英語勉強法のウソ
- × AFNを聞くなど英語のシャワーを浴びる => 興味がないものはひっかからない
- × 英語のテレビドラマなどを字幕なしで見る
- × 英会話スクール
- × まずはTOEIC
- × 単語力をつけよう
- × 中1の文法から
- × 思い切って留学
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- 狭い範囲の偏った英語なら,大人でも短期間で話せるようになる
- 最小限の労力で「役立つ英語」をマスターするには「偏った英語」を目指す
やり方は人それぞれに特化させる.誰にでも効く方法などない
遅効性と即効性の勉強の配分を考える.
- 即効性80%
- 偏った英単語(100単語)/言い回し(20phrases)のinput
- getやhaveなど使いまわし単語
- きっかけ語/相槌語
- 遅効性20%
- リズム・アクセントを理解するリスニング
- 同じ音源を繰り返し聞く
- アウトプット
- 偏った分野のマンツーマン英語
- 共通の興味をもつ英語話者
- 自己紹介
- 海外出張
偏った分野のアウトプットから逆算して何をinputすべきか逆算
切り捨てるべきは英字新聞,字幕なし映像,文法テキストの三点.
- getの言い回し例
- get together
- get off one's head
- get ... into mind
- get rolling
- get a bite
- haveの言い回し例
- have in mind
- have a blast
- have a clue
- have a talk
- have a feeling for
日常会話の基本表現,とっさの一言を100個覚える.簡単な言い回しを「知っている」と「とっさに口をついて出てくる」の間には雲泥の差がある
偏った英単語100個の暗記は繰り返し繰り返しで覚えられないものはカード化,という力技.電子辞書使ってもいいねとのこと
自己紹介,シチュエーションを妄想して用意,相手の反応にどう答えるかもシミュレーションしておく
話しかけたもん勝ちなのでくだらないことでも先に発言する.「あなたはどう思う?」と聞かれて答えるより「私はこう思うがあなたはどう?」と切り出すほうが会話が簡単
3ヶ月で180時間勉強に費やす. 平日1.5hr, 土日3hrという計算
refs
参考文献リストよりオススメのもの抜き出し.自分用カスタマイズとは別に.僕の好きなDuo3.0も入ってた.
『行動経済学 経済は「感情」で動いている』友野典男
- 作者: 友野典男
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/05/17
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20150602開始,20150604読了
行動経済学とは,既存の経済学に認知心理学を加えて改良しようとするもの
今までは反例(アノマリー)を集めてきた.次はそれを理論か体系化する段階
二人の子供がいるひとに「女の子はいますか」「はい」ならもうひとりも女の子である確率は1/3 が、女の子をひとりつれてあるいてるのを見ただけでは、質問したときとは異なり全可能性を串刺し検討した結果の事実ではないので、独立してて、変わらずもう一人の性別は1/2
ベイズルールに関する研究: 人間は事前確率を無視するような結論を出す傾向にある
カーネマンらの研究によればヒューリスティクスを用いた確率判断にはしばしばバイアスがともなう
「連言錯誤」
確率は条件を追加していくと必ず下がっていくはずなのだが、追加したあとの方がなんか馴染みがあったりするとそちらの可能性を高く見積もる
だいすうのほうそく!の逆。サンプルが小さいほど母集団とは離れる
アンカリング,そこから生じる確証バイアス.一端自分の意見や態度を決めるとそれを補強する情報ばかり集めること
;;僕は昔読んだ本に習ってスキーマ効果って読んでた
人間のシステムI(直感), システムII(分析・理性)
プロスペクト理論
プロスペクト理論は,期待効用理論の代替理論として考案されたものであり,標準的経済学の効用関数に対応する「価値関数」と確率の重み付けに関する「確率加重関数」によって構成されている.期待効用理論とは異なり,価値はある基準からの利得と損失で測られる.また確率は重み付けがされており,われわれは,確率が1/3であるという事象をそのまま1/3とは受け取らないという心理的性質が表現されている. (p.113)
- 低い確率の過大評価と高い確率の過小評価
- 期待値から少しずれるところでは一喜一憂するが,大きくずれてしまうともう倍になろうが関心を持たない
自分の保有しているものを手放すことの代償として要求する額は,それを持っていない場合に入手するために支払ってもよいと考える額より大きい (p.150)
どんな目標にも,実現することが自分にとって良いという意味での「望ましさ」と,実現可能性の二つの次元がある (p.248)
- 近い将来 => つまらなくても実現可能性の高い目標が好まれる
- 遠い将来 => 実現可能性が低いがおもしろい目標が好まれる
投影バイアス: 将来の自分の感情や好みは,現在と大きく変化しないはずと思う. 空腹時にコンビニ行くなって奴
"私たちの文化においては,思考と感情はほとんど無関係の切り離された世界にあるものと間違って教えられてきた.実際には,思考と感情はお互いに絡み合っている" -- マーヴィン・ミンスキー『心の社会』
より良い意思決定のために重要なのは思考よりも感情 ;; ここで言う「良い」とは
最終章「理性と感情のダンス」がとてもよい
「母音の裏には偶数が書かれている」というルールが守られているかを確かめたい.
- E, K, 4, 7 のカードがある.2枚めくるならどれとどれ?
という問題の正解率は10%程度. これを「アルコールを飲んでいるなら20歳以上である」と言い換え,
- ビール, コーラ, 16歳, 24歳
と置き換えるとぐっと正解率が上がる.
人類は進化で「裏切り者検知モジュール」を身につけてきた (コスミデスとトゥービーの研究)
『部下を持ったら必ず読む 任せ方の教科書』出口治明
部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (角川書店単行本)
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/11/25
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20150531開始,同日読了.なんか2013年出版だけど内容読んだことある気がする...
ライフネット生命CEO出口さんの本
どんな部下であっても信頼して任せること.人間の能力は似たり寄ったりである
人間の管理能力は(しっかり見る場合)せいぜい部下2-3人.それ以上は細かく見れない
稟議制だと責任の所在が曖昧になり,意思決定に時間が掛かる.ので,決定権を持つものが一人で決めるべき.話し合いはするが決定は一人.
一端部下に任せたら口出ししない
権限の範囲を示さない「任せ」は「丸投げ」である.こういう権限を与えるからこういう成果を出して欲しい,と明確にすること.
ホウレンソウは上司が部下に行うもの
任せるときに示すべき4ツのこと
- 期限
- 優先順位
- 目的・背景
- 要求(output)レベル - 完成品か試作品か
無条件で部下のミスの責任をとる.そのために上司は高い給料をもらってる
マネージャーは部下の仕事が60点できれば上々と考える.
プレイングマネージャーになってはならない
部下の得意なことを任せる.短所は放置.とはいえ適材適所を見抜くのは簡単ではない ;; 具体的メソッドがあるわけではない
下の世代のことはわからない,言うとおりにする
『量子力学の解釈問題 実験が示唆する「多世界」の実在』コリン・ブルース
量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 (ブルーバックス)
- 作者: コリン・ブルース,和田純夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/21
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20150531開始,同日読了
人間が地上から感じ取れるものではないが光には圧力があり,ソーラーセイルとして推進力に使われる.光を電子と交差させ,一部の電子のみが弾き飛ばされることから光は粒子で(も)あると証明.
エンタングルした粒子が離れた場所で超高速で影響を与え合うという性質,アインシュタイン,ポドルスキー,ローゼンの頭文字からEPRパラドックスと呼ばれている.
小さい誤差ならほっとけばいいじゃないか,量子の効果を無視できないのはなぜか?
相対論的な世界では,情報を高速より速く送れるということは,過去に向けても送れるということを意味する.
- 量子論の基本問題(1) : 無気味な量子的つながりは,超高速送信が存在することを意味するか,またはつながり両端での局所的な出来事が,それぞれ独立に確定しては進んでいないことを意味するようである
- 量子論の基本問題(2) : 無気味な量子的つながりは,超高速送信が存在することを意味するか,または量子現象は真にランダムであることを意味すると思われる.
- => 多世界の存在を仮定すれば,超高速送信は存在しない && 物理法則はランダム性を持たない,という両立が可能
- 量子論の基本問題(3) : なぜ宇宙は可能な,すなわち起こり得たが起こらなかったことを調べるために,莫大な努力を浪費しているように見えるのだろうか.
- 量子論の基本問題(4) : 粒子の波が互いに絡みあった無数のパターンを生み出しているはずのときに,なぜ現実は,単一の特定のパターンをもった世界であるように見えるのか.
シュレディンガー自身はコペンハーゲン解釈に懐疑的で,有名なシュレディンガーの猫は,コペンハーゲン解釈の「奇妙さを主張する」ために持ちだされたもの.
アインシュタインは誤っていた.エンタングルメントは現実に存在することが証明されている.
ハワードによれば,ボーアはいわゆるコペンハーゲン解釈を提唱したとき「少なくとも観測者がそう観測した」という最小限の事実だけが確かであると言いたかっただけだ,と.つまり「観測という行為が状態の収束を物理的に引き起こす」と主張したわけではない
ヒルベルト空間の中心アイディア : 十分に多くの次元をもつ空間ならば,その中の一つの点でシステム全体の状態を記述できる.
ベッケンシュタイン限界 : 三次元宇宙の有限な領域において,記憶でき,そこから取り出せる情報の最大量は有限であることが一般相対論を使って示されている.
特殊相対論と一般相対論の登場は,実際は,ニュートン以来ずっとよろめいてきた単純で直感的な世界像を「復活」させたのだ.そして量子論だけが,刺さったとげのように残っている.(p.147)
8章以降の多世界解釈が本番.多世界解釈は「理解しやすい」という利点がある.
量子物理学者たちにアンケート(非公式)取った所,75%が多世界解釈を支持.あとはコペンハーゲン解釈と未発見の収束メカニズムが同数,ガイド波解釈がさらに小数.が,全体から見ると半数近くが「どれにも同意しない」
量子コンピュータ理論の基礎は1985年にデイビッド・ドイチが提唱したmassive parallelism技術,一組のハードウェアで様々な世界で様々な計算を同時に行うというもの.多世界解釈を利用.
『愛するということ』エーリッヒ・フロム
- 作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1991/03/25
- メディア: 単行本
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20150529読了. 現時点で2015年暫定一位
;; 原題 "The Art of Loving"
;; 物理本へ書き込みしたのでメモ少なめ
要約すると『愛するということ』の「愛する技術」は「理性」と「信じること」に立脚しており,自身を信じていればこそ将来を約束でき,かつ自分の愛が他人の中に愛を生む可能性を信じられ,さらに客観性と謙虚さで身につけた理性で上記各信念が妄信か理にかなった信念かを区別するという構成らしい
現代人は自分自身からも,仲間からも,自然からも疎外されている.現代人は商品と化し,自分の生命力をまるで投資のように感じている.投資である以上,現在の市場条件のもとで得られる最大限の利益をもたらさなければならないということになる.(p.131)
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今日の人間の幸福は「楽しい」ということだ.楽しいとは何でも「手に入れ」消費することだ.(中略)世界は,私たちの消費欲を満たすための一つの大きな物体だ.(中略)私たちはその乳房にしゃぶりつき,限りない期待を抱き,希望を失わず,それでいて永遠に失望している (p.133)
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それぞれが自分の存在の中心において自分自身を経験するとき,はじめて愛が生まれる.この「中心における経験」のなかにしか,人間の現実はない.人間の生はそこにしかなく,したがって愛の基盤もそこにしかない.(p.154)
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愛を達成するための基本条件は,ナルシシズムの克服である.ナルシシズム傾向の強い人は,自分のうちに存在するものだけを現実として経験する.(p.175)
- 客観性はナルシシズムの対極にある
- 客観的に考える能力が理性,理性の基板となる感情面の姿勢が謙虚さ
- 自分自身を信じているものだけが他人に対して誠実になれる
- 信念の根拠の有無を区別できるようにする
信念習得練習の第一歩は,自分がいつどんなところで信念を失うか,どんなときにずるく立ち回っているか,そしてそれをどんな口実で正当化しているかを詳しく調べること