『稲盛和夫の実学 経営と会計』
前段
20140730再読開始, 同日読了. ざっくり. 最初に読んだのは新卒だから4年前くらいか?
稲盛和夫, 27歳で京セラ創業.
真剣に経営に取り組もうとするなら, 経営に関する数字は, すべていかなる操作も加えられない経営の実態を表す唯一の真実を示すものでなければならない.
p.5
経理部長とのやりとりを通じて実践から学んだ.
稲盛和夫的会計学の原則 「(上記の)原理原則に則って物事の本質を追求し」「人間として何が正しいかで判断する」
京セラでは法的耐用年数によらず, 実際の寿命を判断して減価償却.
利益を減らすためには「売上を増やしながら経費を減らす」そのために知恵と創意工夫を使う
値決めは経営である. 個々の売値設定を経営上の重大問題とする文化.
京セラでは小さい頃から月次決算を部門別に出してた
原則
- キャッシュベースで経営を行う
- 一対一の対応を貫く
- 筋肉質の経営に徹する
- 完璧主義を貫く
- ダブルチェックを行う
- 採算の向上を支える
- 時間あたり採算制度
- アメーバ経営
- 透明な経営を行う
1. キャッシュベースで経営を行う
儲かったお金はどこにあるか? => 売掛金や在庫, 設備等として存在するため利益額が金庫に入っているわけではない 米国方式のキャッシュフロー会計報告を1990年から採用
資産か費用か, の判断は経営者が行うべき.
常に金策に走り回っているようでは本当の経営ではない. 松下幸之助の「ダム経営」は, 経営をダムを作ることで川に水が一定の量流れるように調整することに例えたフレーズ. 筆者は心理的側面に着目, 「つねにお金のことを心配しなくても安心して仕事ができるようにすべき」と解釈.
2. 一対一の対応を貫く
複式簿記.
相手が買掛金の30%をとりあえず払いたいと行ってもその金がどの商品に対応するかを明確にして消しこむ意気
3. 筋肉質の経営に徹する
- すこしでもよく見せたい, という虚栄心が贅肉につながる.
- 投機はやらない. それは価値を生み出していない
- 予算制度を使わない. 必要な金はその都度稟議 ;; 細かいの大変じゃね
- まとめて買うと安く思えるけど実はそうじゃない ;; サービスの年間プランとか
- 固定費の増加を警戒
5. ダブルチェックを行う
人に罪を作らせない ;; システムを作る, と
6. 採算の向上を支える
時間あたり採算性度
利益 = 売上 - 経費, という式を時間単位でとらえる. つまりいまこの行為は最終的にどれだけの売上になる一方これだけのコストが発生してるから, 時間あたりこれだけ利益を出してる行為になる, という考え
アメーバ経営. 1つの単位が時間あたりで採算がとれるようにし, 有機的に他のアメーバと結合するスタイル. 具体的会計法もいろいろ定義されてる