『精神の生態学』グレゴリー・ベイトソン
20141130開始, 同日読了
論文集. バラバラの断片ではあるが, 観念ideas, あるいは精神mindに関する新しい思考という点で共通している.
コミュニケーションにおける論理階層の問題を追求していくには, 生物に題材を求めるべきだということが見えてきて, わたしはタコを飼い始めた
なまのデータというものは存在しない
科学の研究には起点がふたつ
- 観察
- 基底的な原理
精神分裂病患者は言葉の意味の暗黙のラベルを受け取れない. ふだん我々はそれを無意識にやりとりしてる.
ダブルバインド状況: Xしないと罰する, Xすると罰するといった制限 この状況になれると3つのパターンで自己を防衛するようになる
- メタ・メッセージに過敏になる: すべての言葉の裏に自分を脅かす攻撃的な意図を読み取り, もう騙されはしないと決然とした態度を取り近寄り難い人間になっていく
- メタ・メッセージを軽く扱う: 人の言うことをコンテクスト抜きに字句通り受け取るようになる. 言外のコミュニケーションを重要でないものと笑い飛ばす.
- メタ・メッセージを無視する: 見ることも聞くこともせず, 周囲を刺激することもしない.
人間とは何なのか? わたしが「わたし」というとき, わたしは何を意味しているのか? -- おそらく, 我々が「自己(セルフ)」と呼ぶものは, われわれの知覚と適応的行動の習慣の集体に, その瞬間瞬間の「行為に内在する状態」をプラスしたものなのではないでしょうか.
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雑感
- ベイトソン, マーガレット・ミードと夫婦なのか
- 原題: Steps to an Ecology of Mind.
- 分類が難しいが, 多方面からアプローチする"心理学"かなこれは
ファンが過大な評価・拡大解釈をしている感. あるいは僕がメッセージを読み取れていないか.
「進化における体細胞的変化の役割」は面白い.