『ダーウィンを数学で証明する』

2022-08-08 開始、同日読了


グレゴリー・チャイティン
原著は2012年: "PROVING DARWIN - Making Biology Mathematical"
著者がメタ生物学と呼ぶ部門だ、これは誕生から3年しか経っていない
;; そう?オレオレ定義で部門の設立を高らかに宣言しちゃうの大丈夫?

DNA をコンピュータプログラムにたとえるという話を聞いたことがあるだろうか? まさにそれが本書を貫く考え方である。(p.19)

進化をソフトウェア空間内のランダムウォークとして扱う

人類がソフトウェアを発明して初めて、自然界がソフトウェアに満たされていたことに気がついたのだ、と

ヒルベルトライプニッツの夢。数学全体を包含する形式的公理。これが土台にあり、ゲーデルがそれを不可能であると証明する。
一方チューリングは計算不可能性を発見した

停止確率 Ω ... これは著者独自の呼び方らしい

著者のメタ生物学は、生命系のコンピュータシミュレーション、つまり「システムズ生物学」と呼ばれる新分野を目指すものでは「ない」

ファイヤアーベントは『方法への挑戦』で、科学には完全に一般的な方法は存在しないためつねに創造性が必要である、と言った。

生命体AとBの間の「変異距離」 = -log_2(1回の変異でAからBへ至る確率)

遺伝子は、ドーキンスが『利己的な遺伝子』で主張しているのとは違って、利己的でいたいのではなく、進化したいのだ!性はそのために存在するのであって、まったく利己的ではない。性によって、自分のゲノムの半分が即座に捨てられてしまうのだ!自分の持っているお金の半分を手放してしまう人を、果たして利己的と呼ぶだろうか?性は利己的ではない。創造性を高めるのだ。(p.76)

この人ドーキンス全然読んでなくね?タイトルだけしか知らない口か?居酒屋でタイトルだけ話題に登ってネタにされるレベルの言論
「自分のゲノムの半分を捨てる = 非利己的」みたいな主張はナンセンスで, 生物個体じゃなくて遺伝子が利己的である, というのがドーキンスの主張の大前提である認識. ドーキンス以前に E.O.ウィルソン すら履修していないんでは...

BB(N) ... ビジービーバー. N ビット以下で名前を付けることのできる最大の正の整数
https://en.wikipedia.org/wiki/Busy_beaver
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