『となりの億万長者』Thomas J. Stanley
20140822開始, 同日読了. 7年ほど前に図書館で借りて読んだらしい. 購入して再読.
感想
主張するテーマはほんとに少なく, 新しさがないため★3にしようかと思ったが, 再読の偏見もあるしデータの貴重さ考えて★4にしとく.
メモ
長年の億万長者調査から得られた結論をまとめた本
ポイントは倹約, 倹約, 倹約. 金を稼ぐより支出を抑える
億万長者の大半は高級住宅街に住んでない.
法則(調査から得られた億万長者の傾向)
- 収入よりはるかに低い支出で生活する
- 資産形成のために時間, エネルギー, 金を効率よく配分している
- お金の心配をしないですむことの方が, 世間体を取り繕うより大切だと考える
- 社会人となったあと, 親からの経済的援助を受けていない
- 子供たちは経済的に自立している
- ビジネスチャンスを掴むのがうまい
- 自分にピッタリの職業を選んでいる
資産を築くために必要なもの
- 自分をコントロールする精神力
- 犠牲を厭わぬ態度 ;; 何の?
- 勤勉さ
この本での金持ちの定義:
- 定義(1): 純資産額. 全米の3.5%が該当する純資産$100万以上をターゲットとした
- 定義(2): 期待資産額を上回っていれば金持ち. 年齢と収入により決まる.
(年齢 * 税引前年間家計所得) / 10 - 遺産相続額 = 期待資産額
金持ち最大の特徴は倹約. 攻め(収入を上げる)より守り(支出を抑える)を重視.
計画, 予算
- 収入に応じて出費を決めてるようではだめ.
- 費目ごとに予算. 毎年
もしくは、収入の10%をさきに貯金してから後は好きに出費、というタイプも
人生計画を立てて、毎日毎週毎月毎年の目標を立てていること
- 将来のため時間をかけて資産運用計画を立てる
- 高騰しそうなものをあらかじめ買っておいて転売とか, 業界に詳しくなって株投資, などという手も. ;; 自分でできることを考えることが重要と
資産形成には所得税が最大の敵. なので, 課税対象の現金所得を最小限に, 含み益の形で持つ資産を最大限にする. 売却して現金化しない限り含み益タイプの資産に税金はかからない
今日働くのをやめても困らない状況 ;; システムは永遠じゃないよな
明日の自立に備えて今日の出費を犠牲にする
- 億万長者は, 資産形成のために普通の人の2倍の時間を使っている.
- それでもかかりっきりってわけじゃなく, 月に8時間程度. ;; 週末にちょっと腰を据えて考えればよい感じか.
;; 繰り返し同じテーマが出てくる. 自分と家族が倹約気質であること, 計画を立てること, 現状を把握していることの3ツに集約されるように思える.
裕福な親からもらった資金はたいてい浪費に使われる. 金があっても子供には魚釣りのやりかたを教えるべき.
ビジネスチャンスの話題: 金持ち相手ビジネスについて. 主題からズレてる... というか著者らがやってることの一部っぽい.
- 相続専門, 所得税, 資産税専門弁護士(アメリカだと全部弁護士なんだっけか)
金持ちに多い職業: 経営者, 独立した専門職
金持ちが子供に進める職業: 医者, 弁護士, エンジニア, 建築家, 会計士などの専門職について独立すること.
リスクとは収入口が1つしかないこと. なのでサラリーマンはリスクである, と.