『これだけは知っておきたい 働き方の教科書』安藤至大
- 作者: 安藤至大
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/03/04
- メディア: 新書
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20150429開始,同日読了
雑感
優しい言葉で解説してくれるのでいい感じ
メモ
労働基準法 = 労働者と使用者の力関係不均衡に配慮して,仮に合意してても無効になる最低ラインを定めるもの
雇われで働くデメリット = 時間や仕事内容に自由がない,上司の命令,など.しかしここらへんはフリーでやってもそんなかわんねーよと
「収入 - 費用」を最大化.限界収入と限界費用が一致するポイント 限界 = 経済学の用語が悪いアレ.もとは"marginal".注目しているものを少し変化させたときの他への影響.微分みたいなもん.
給料の決まり方.売り手と買い手が多い部分は市場原理に基づく.取替えがきかない存在であればもっと高い
平社員は業務変動のリスクを会社側に負担してもらって収入を安定化している. 逆に言うと,業績変動で給料が減るような会社の場合は正社員の意味が薄れる
派遣が選ばれる理由は,採用や人事のコスト削減."賃金"じゃないことに注意.
- 法律上 1日8時間(週40時間)を超えてはいけない
過労死認定 : 1ヶ月前に100時間,あるいは2-6ヶ月前にわたり80時間/月の残業
- 職務給と職能給.
- 職務給の場合は仕事に対して賃金が一定で,その場合はジョブディスクリプション(JD)を作成.
- 職能給とは個人の能力にたいして払うこと.仕事の範囲が不明量で長時間労働の源泉にも.
労働契約の解除について.合意解約と解雇は別物.ふつうにやめまーす言うて辞めたら合意解約. 労働者側からは2週間,会社側からは申込から30日で雇用が解消
ブラック企業2パターン (1). 法律違反,(2). 違反じゃないけど買い手市場すぎて条件悪い
家計調査の「標準家庭」ってのがあるが,こいつが専業主婦を想定してる.特定の時代に寄りすぎなネーミングだな
- これからは性別年齢を問わずに働く意欲と能力のあるひとが働く社会へ.
- 家族構成や家庭役割分担に応じて様々な働き方の横断がふつうになる
- 社会保障は企業でなく国がやってくことになるだろう
- ;; このへんの最後の予測はわりとふんわり.
心構え
- 専門家の意見でも鵜呑みにしない
- 専門家とはいえすべて知っているわけではない,知識ギャップの可能性.
- ポジショントークの可能性も高い.
- 目的と手段を分けて考える
- 会社は悪者ではない
- いまの就業規則を確認しよう
- 専門家の活用法を知る
- もちろん自分でも法律を知る
- 機械と競争しない
- 一つの仕事に100%投資しない
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