『HARD THINGS - 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』ベン・ホロウィッツ
20191103 開始, 同日読了
著者、ベン・ホロウィッツはモザイクブラウザ見てやべーってなってネットスケープに入社
モザイク開発したマーク・アンドリーセンは盟友。今では VC「アンドリーセン・ホロウィッツ」を一緒に経営
異なるレンズでものごとを見る、現実の見かけと真実を見分けるスキル
とくに状況が悪化したとき役に立つ
モザイク vs マイクロソフト IE
ネットスケープは AOE? に買収された。が、SSL, cookie, JavaScript などの遺産を業界に残した
資金調達でいちばん大切なことは、投資してくれる一人を見つけること。他の大勢から否定されてもめげない
ネットスケープの次はラウドクラウドを立ち上げる。だがそこでドットコムバブルの崩壊。誰も投資してくれない、ので、公開市場でIPOした。誰も喜ばないIPO
売上の9割を依存している会社から契約破棄を告げられる。キーパーソンをみつけ、その人が本当に欲しい物を見つけ、求めるツールを提供している会社を買収してやる、という戦略。
大企業でプロジェクト全体が遅れる原因は、必ず一人の人間に帰着する
ミーティングのアジェンダに「我々が今やっていないことは何か?」を加える
ラウドクラウドから派生したオプスウェア。これを HP に売る
良い手がないときに集中して最善の手を打つ
CEO は正直に話す
難しい問題に取り組む頭脳は多いほうがいい
レイオフは迅速に。会社が失敗したから優秀な人を手放さなければならない、というメッセージ
世界は、平時に見たときと、日々命を賭けて戦わなくてはならないときとでは、まったく違って見える (p.143)
何をしてほしいかだけでなく、何故かを伝える
大企業幹部が小さな会社で活躍できない。自分から仕掛けていかないから
組織で問題が生じたときに、必ずしも解決策は必要なく、単に事柄を明確化するだけでいい場合もある (p.207)
会社が成長すれば正しい方針も進化する
ベンチャーのほとんどの社員は肩書を持たない。
でも、社員自身が肩書を必要とするか、社員同士であいつは誰なのか知る必要が出来た時に、肩書が生まれる
ピーターの法則、と関連して著者の提唱する「ダメ社員の法則」(原文は何だろう?)。つまり、
大組織においては、どの職階においても社員の能力はその職階の最低の社員の能力に収斂する (p.226)
これを防ぐためには、昇進の要件と手続きを明確に定めて厳格に運用すること
ある立場や主張を公にすると、それを守る社会的圧力がかかる。意見を撤回しないために尽力する。
2 タイプの CEO
1. 会社の向かうべき方向を決める
2. 決められた方針に沿って会社のパフォーマンスを最高にする
偉大な CEO に共通点はない
共通するのはリーダーシップ
あと別の軸として、平時の CEO, 戦時の CEO という差がある。全然違う。ジョブズとアンディ・グローブは戦時
サンドイッチ手法。
いちど褒めてから、ネガティブなことを伝えたりフィードバックして、そして最後にまた褒める。
一分間マネージャで提唱されたもの
ただ最近は形式的すぎたり、有名になりすぎて警戒されたり、下位の社員にはいいけど上級には通じなかったり
自分の独特の性格を愛せ。生い立ちを愛せ。直感を愛せ。成功の鍵はそこにしかない (p.377)