『無敵の働き方』篠崎正芳
20170605 開始, 同日読了
日本人が世界で活躍するには, 出口の見えにくい外国語よりも大切なことがある
会社に求められることでなく自分起点で目標を整理, 書き出してみる
自分個別の意見を練り上げ, それを発信する. 表現しない人は存在価値がない
自分の意見をノートに書き出す習慣.
自分の考えや意見を書く -> その理由を書く -> 聞き手の立場に立ち, 想定される質問を洗い出して書く -> それぞれの質問への回答を書く -> 自分の意見を強化する
意見を表明する. その際は, 賛成でも反対でも, 論理と根拠が確かな意見を言うこと
上司の意見と同じであっても, 自分の言葉で論理的に表現することができるのがよい
人と話さないと語彙力と表現力が衰える
自分が喋っている言葉を IC レコーダーやスマフォで録音して聞く, 表現をセルフレビュー
;; 実例を見ると, 普段の言葉遣いをレビューしている. "急ぎでやっといてね" の代わりに具体的に言うようにしよう, など.
話を短くするのがよいこととは限らない.
短い言葉を使うと抽象度が上がる. メッセージが観念的・哲学的・精神論的になっちゃう
メッセージの分量を多くして相手の反応を引き出す.
「打ち合わせ資料まとめといて」
じゃなくて
「打ち合わせ資料まとめといて. 今回の要求はハードルが高いので来週に向けて作戦が必要で...云々. できれば来週月曜の夕方 5 時までにメールで」
背景や具体的アクションも一緒に伝える.
80 文字を目安に「。」を付ける
日本では「時間を守らない人は信頼されない」と思われてるけど世界では別にそうではない. 共有する時間の質が大事
5-10 分ほど余裕を持って会議を計画して, 最初の待ち時間で場を温める
ON --(業務終了)--> OFF
ではなく
ON --(帰宅)--> OFF (家族との時間) --(22:00 ごろ)--> ON
という方針で ON と OFF を切り替える
感謝や認知を常に伝える
謝罪する対象あるいは根拠となる事実が明確でなければ謝らない. 謝るときは, 外に対しては損害補償, 内に対しては減給を覚悟してするレベル.
人格と行動を切り離す.
自分と相手のプライドを大事にする
無意味にへりくだらない. 謙虚さを示すなら "please do not hesitate to contact me if you have any other ideas and thoughts."
"why" で質問しすぎると相手に守りの姿勢を取らせてしまう. what や please tell me about に置き換える
これを練習するには, 特定の場面をイメージしてその場面で使えそうな質問例をまず自分のノートに書いておく. その質問を高い頻度で見返す.
コーディネーターではなくリーダー的な行動をする.
コーディネーターとはお互いに気遣いさせて和を乱さないよう調整すること.
コーディネーターの特徴は
- 口数が少なく「顔」が見えにくい
- オープンな議論を回避する
- 最大公約数的な意見をうまく拾う, あるいは作る
リーダーの役割は皆の結論を導くこと
「どういう状態にしたいのか」「それはなぜか」「どうやって」を自身の言葉で明確に表現する
先のコーディネーターと対比させてリーダーの特徴を挙げると
- 口数が多く「顔」が見えやすい
- オープンな真剣勝負の議論を好む
- 論理的に詰めて考える
チームは存在しないので, ビルドする. そして以下を共有する
- 目指すゴール
- 現状
- ギャップを埋めるために自分が考える手段と段取り
- 想定されるリスク
- 各メンバーへの期待・役割
- タイムフレーム
質問や意見から逃げずに正面から議論する. 意見を枯渇するまで引き出す
相手の意見を「聞く」のと「理解する」のとは大違い. 理解するのは難しいが, 理解は議論の条件
日本人は話の途中で「そうじゃない」と感じたらそれにどう反論するかをその場で聞きながら考えはじめる
相手の意見を理解する脳が一瞬停止してしまう.
=> 「そうじゃない」と感じたら相手の意見をメモする. そして最後に復唱しながら理解を確認する.
反対意見の扱い方. それぞれの論理を正しく理解して, 合理的に最終判断しないといけない
会議の時間配分は「議論 80 : 共有 20」
会議は「決める」場にする. 共有事項はメールやドキュメントにする.
予め, 参加者に自己責任の元共有事項を見ておくよう促し, 会議の場では意見を交わすようにする
上司は通常「採用権」「評価権」「解雇権」を持ってる.
上司になったら自分がそれぞれの権利を持つことを意識してしっかり制度を理解しておく
3 年経っても期待状態に達していなければ解雇 or 降格
できる社員に辞められる流れを止める
- メッセージをほぼ正確に伝えることができる
- 賛成意見と反対意見を伴う議論ができる
- とっさの口論が冷静にできる
ビジネスレベルの外国語習得の壁は
- 十分な量の音の蓄積. ネイティブとはこれが圧倒的に違う
- 優先周波数の違い
通訳・翻訳を適切に使おう